11月にはいって、「地方でコワーキングスペースは成り立つか」をきっかけに東京のコワーキングスペースの立ち上げに関するPRの製作事業が舞い込んできたので行ってまいりました。(何から依頼が来るかわからないものです、本当。)
滋賀県から仕事や出張で出るときは基本的に「その土地にあるコワーキングスペース使ってみる!」というのを一つの信条としていてるのですが、東京の場合めっちゃ多い!!
ということで、今回はその中でも昔からされているコワーキングスペースと「地方と東京」をコンセプトにされているスペースにいってみることにしました。
そこで気づいた「都会のコワーキングスペースって作業環境めっちゃよくしているよね。」ということ。
その辺り、僕ももっと学んだ方がいいと思いましたので、今回帰り際の夜行バス乗る前にこの記事書いてみることにしました。(夜行バス大好き!WillerExprexe快適すぎる。)
2018年11月に実際使って見たコワーキングスペースは?
今回はオーナーさんに話を聞きに行くというより作業することを完全に目的にしていたので、アポなしでいってきました。(もしオーナーさんいたら挨拶ぐらいに留めようということも含めて)
実際にいったスペースがこちら。
・Co-Edo
・DIAGONAL RUN TOKYO
・7F
・Forest
・TSUTAYA BOOK APARTMENT
上三つはコワーキングスペースが日本ででき始めた時に大型スペースとして本格型ではじまった面々。
今もしっかり続いていて、むしろ増床もしているコワーキングスペースをビジネスとして捉えられている運営をされてはります。
ありがたいことに、三つのスペースともご挨拶とちょっとした雑談なんかも出来て良かったです。(星野さんに関してはがっつりご飯ご馳走してもらって笑かしてもらいました。)
そしてもう一つのスペースが東京駅の近くにあるDIAGONAL RUN TOKYO。
あともう一つ短い時間ではありましたがTSUTAYA BOOK APARTMENTも使いました。
DIAGONAL RUN TOKYOは福岡銀行のビルに入っていることもあって、コンセプトとしては「地方と東京をつなぐコワーキングスペース」としています。
それらのスペースを3時間以上がっつり使って作業していたのですが、これ本当はかどる。すごいぞ、都会!
なんでこんなに捗るんだろうなーというのを要素としてまとめたのがこちら。
・作業環境として必要以上のものがしっかり揃っている。
・話しかけられることがないので、めっちゃ集中できる。
・20人以上は作業できる広さがある!
そしてその要素を一つずつ次は詳細に振り返ってみました。
作業環境として必要以上のものがしっかり揃っている。
コワーキングスペースで作業する時に絶対的に必要なのが電源とWi-Fiです。まずこれがないと自習はできても作業ができません。
もちろんどのスペースもそれらの設備はもちろんあるのですが、作業に集中しやすい「一人辺りの作業スペース」の確保であったり、ドリンクバーがあったり、本ががっつり揃っていてちょっとした休憩時間に読んだりというのができます。
コワーキングスペースには「コミュニケーションもくるけども」作業に集中できる環境をしっかり構築するというのはとても大切で、それが例えば利用回数を増やしたり、会員になる率をあげたりする要因になります。これは間違いないはず。
(スペースとして何を重要視するかはひとつ別として!)
話しかけられることがないので、めっちゃ集中できる
都会のコワーキングスペースだなーと思ったのが、みんな作業に集中しています。
なのでよほどメンタル強くないと隣の人に話しかけるというのはできません。僕の場合は、今回オーナーさんや店長さんに最初に「これこれこういうものです。」と伝えたので雑談レベルのことは話せましたが、そうでなければおそらく他の方と話すことはなかっただろうなーと。
ただここ難しいところでコミュニケーションを重要視しすぎると、全員の作業効率性は下がると思うんですよね。そう考えると今回どのスペースも周りに人はいるけれど、
完全一人の場所として集中して利用することができます。
20人以上は作業できる広さがある!
これは集中できるのに必要だなーと思ったのがスペースの広さ。
地方のコワーキングスペースは古民家時代の今プラスも含めて5人から10人ぐらいのスペースがまだまだベースだったりするのですが、混雑を別としても20人ぐらいの規模がゆったり使えるスペースとして確保されていると作業のしやすさ、集中力のしやすさはやはり格段に関係していることがわかりました。
スペースが小さいとどうしても話し声が気になったり、なんだろう緊張度がちょっとだけ増すんだろうなと。
古民家時代の今プラスはコミュニケーション重視!ということを打ち出していましたが、逆にあの時代に使って「ここ集中できないな。」と思った人は集中できるスペースとしての基本の広さがなかったことが原因でした。
全員が知り合いでない場合、この広さは作業のしやすさに空気感的なもので大分作用されると思います。(実体験談。)
コミュニケーションはコワーキングスペースをビジネスにするために必要なのかどうか?
今回それぞれのスペースを使って特に思ったのが、すごい作業できる需要が東京にはあるんだなと。
例えば今プラスの場合は会員の4割ほどは自習目的の方なのですが、今回のスペースのほとんどはパソコンで作業している人が多かったです。(7Fはそういう意味で都内でないこともあってか自習ユーザーもいはりました。)
コワーキングスペースの意味を「みんなの仕事場」とこの記事で定義したとして、もしここにコミュニケーションを重要視した場合、おそらく
作業だけしたい人はそのスペースを離れるんじゃないかなと思います。
そうなってくると、ある程度大きな規模のコワーキングスペースの場合は月額会員が売り上げの割合を占めるため、作業効率性を下げてしまう要素として「コミュニケーション」があった場合、ビジネスを阻害してしまう可能性がある・・・。
もちろんちょっとした雑談をしたい!という方もおられるとは思うのですが、その日の作業目的にもよって「話したい量」も違うし、そういう意味では中の人となる受付の人の対応は重要になります。(都内だとForest行ってみるとちょうど良い距離感の受付体感できます!)
多分この辺りに関しては、昔からコワーキングスペースされているオーナーさんだと「コミュニケーションがなくなったけど、売り上げはあがったな。」という、もしかすると最初の「求めている感とは違うけど、仕方がない。」というところでモヤモヤするのかなと思いました。
ただCo-Edoの田中さんと話をしていて「都内には多くのコワーキングスペースがあるだけに、時代に合わせてスペース側の環境、サービスも変化できる余地を持っておかなければならない。」というところはシックリきた部分でもあります。
作業だけをしに来た人が多くなった場合、コミュニケーションを不要。
ただ完全にコミュニケーションをなくしてしまうと、それはそれで味気ない部分も。
だからこそオーナーや運営者が「ここのスペースはこんな感じ!」とその場所の空気感を定義してスタッフの方々に浸透させるのは必要なんですよね。
月額会員になったら、また違ったのかも!!
今回はそれぞれのスペースで3時間ほどの使用だった為、月額会員になるとスペースでコミュニケーションを取れる量はまた異なるかもしれません。
今プラスの場合は「全然話してください!どうぞ、どうぞ。」とスタッフの方には伝えている+話せる場所が明確なのでコミュニケーションもほどよく取れるところには自信を持ってたりしますが、それも1日利用の場合よりはやはり月額会員で利用されている人の方が会員同士も仲良くなっていたりしますし、ドロップインだとコミュニケーションを求めようとした時の気軽さはやはり難しいのかなーと。
あと僕たちは、いつも利用前と利用後には「挨拶がけ」をしているのですが、「いらっしゃしいませ」や「ありがとうございます」ではなく「こんにちは」「お疲れ様でした。」という方にしています
それが浸透してきてか会員さんも「この人見たことないけど挨拶しとこう。」みたいなところもあったりします。
ということで長文とはなりましたが、都会のコワーキングスペースは本当作業集中できる!!という部分。さらに地方でコワーキングスペース成り立たせる場合は、作業環境もっと良くするところに目を向けつつ、もし今利用側に立った時に「コミュニケーションがありすぎる」場合はどれぐらいを適切として保たせるかは考えた方がいいなと思った2日間でした。
もっと多くのコワーキングスペース回りたい。おもしろい!